個展の成功の仕方(2)

FACEBOOKで第1話を書いてみたら、なんだかけっこう好評で
多くのシェアやコメントももらえたので、、
では、あまり間をあげず、第2話をはじめたいと思います^^

まず、前回の話しをちょっとおさらいすると、
いきなりの個展より、あちこちのグループ展などで
多くの美術ファンの目に触れるようにして、
そのなかで「自分のファン」を少しずつ増やしていった
うえでの個展のほうが効果ありますよ〜ってことを
あれこれ説明した。年に10人、自分のファンを増やせば
10年で100人。もちろん、全員が個展に来てくれるわけでは
ないでしょうけど。。
と同時に、SNSやブログなどでも、制作記や作品発表
などを通して、自分の作品に関心もってくれる人を
増やしていったほうがいい、そういうきっかけ作りもまた
とても大切!たんに絵を描いてるだけでは、あまり人にも
知られないまま、個展開いても閑古鳥になりやすい、、
みたいな話しをした。。
ちなみに、手前味噌だが、僕の去年や今年の個展、
それぞれ150人くらいは来てくれたかな。。
といっても、1日あたり15人くらいだけど。。

あと、アートといっても、やはり制作費とか、
グループ展ならグループ展の参加費、そして個展なら
個展の会場費と、作家活動はたいへんにお金がかかる。
好きでやってることとはいえ、そして何もそれだけで
食べていこうと思ってないにしても、ひたすら何年も
赤字ならば生活を圧迫するわけだし、家族など身近な周りの
人たちからの理解さえ、だんだん厳しいもんになってくる
かもしれない。なるべくならば、いつまでも赤字発表会は
避けたいものである。。

と、なかなか、次の本題に行けなく恐縮であるが、
ここで、知らない人のために、個展にも大きくわけて、、
(もっといろいろ分けれるけど)2種類あることを
しるしておきたい。
ひとつは前回も言ったように「レンタルギャラリー」という
スタイル。普通は、作家をはじめたばかりの人、はたまた
数年の人はとくにこのスタイルが中心となる。
レンタルギャラリー、いわゆる「箱貸し」ってことで、
展示スペースを1週間10万とか20万とか払って
個展をすることを言う。。特に首都圏はけっこう高いです。
基本はDMから接客から、なにからなにまで自己運営です。
ワタシのギャラリーもたまに空いてる期間を(年に1〜2回だけど)
1日1万あたりで貸したりしてると書いたが、ぶっちゃけ、
うちの場合、その金額だと1日当たりの家賃とスタッフの人件費で、
ハッキリ言って、ギャラリー側も利益がない(なんと良心的・笑)。
でも、会場費をギリギリにしてるかわりに、そのかわり売れたら
販売コミッションを頂くことで成立してる。いちおう、レンタルの
場合は、現在20%。なるべく作家さんに負担をかけたくないという思い
でやってるつもり。。うちのようなそうした形態とは別に、
あらかじめ、鍵とかあずかって、接客から何から、全部自分でするところは、
そのぶん、コミッションは0というところもあります。。ただ、
いずれに形態にしても、都心で、それなりの場所で個展開催する場合、
けっこう場所代だけでもいいレンタル料が必要となります。

少し脱線した気もするがともあれ、そういうわけで、
ある程度の元はとれないと、発表のたびに、赤字がかさんでいきます。
どんな作家も最初は知名度ゼロみたいなところからスタートするので
多少の赤字は宣伝費的に捉えても仕方ないけど、10年とかずっとやっても
そうであるならば、いろいろとやり方を見直すべき点があると思います。。
売れようが売れまいが関係ないほどに潤沢な活動資金がある人は別だけど。。

そして、それからもうひとつ、個展には「招待展」というものがあります。
こちらはなんどやっても、基本、作家側は、赤字発表会とはなりません。
なぜならば、「招待」なので、会場費はゼロだからです。
そのかわり売れたら、コミッションを頂くということで
ビジネスが成立しております。もちろん、前述のように、画廊も
高い賃料、人件費、その他、宣伝費、さらには儲かっても事業税など、
いろいろと経費がど〜んとかかっている上、売れなければ
画廊側が「赤字」のリスクを背負うことになるので、
当り前ですが、コミッションはそれなりに高いです。レンタルギャラリーに
対して、こうした形態を中心とする画廊は、企画ギャラリー、
コマーシャルギャラリーなどと呼ばれています。
一般的には、このスタイルをとる多くの画廊が、相場的に50%です。
メジャーでゴージャスなところならもっと高いところも普通にあります。。
あと、デパートなどの個展の場合では70%前後が(デパートにもよるけど)
その相場になります。。

ただ「招待展」の場合、100万売っても、50万とか30万とかの
取り分にはなります。。まぁ、でも、作家さん側は赤字にならないという
とても素敵な保証があり、またこの場合、70%っていっても、
デパートなんかでは、普通、大手の新聞とか、駅の中刷りとか、
ど〜んと広告もしてくれるし、それによって作家自身も知名度上がるので、
妥当といえば妥当ではとも思います。広告費もまたかなり高いですから。。
ともあれ、作家はたんに自分の感覚で、安いとか高いとかでなく、
こうした背景もしっかり理解しておく必要があります。
ごくたまにだけど、そういうこともわかっていないで、
ブログとかで売れても50%も取られるらしい!とか、まるで
意味なく搾取してるかのように感情的ネガティブに書いてる(素人?)作家さん
を見かけることがあるけど、、ほんとまったくわかってなぁ〜と思います。。
まぁただ、もしその50〜70%が割にあわないと思うなら、
一生、レンタルで個展をやってくしかありません。。そういうことに
つきます。。
ちなみに、この招待展でも、それなりの数字が出せれなくては、
もう「招待展」というお声自体もかからなくなります。これもまた必然。。
日曜画家とは違い、「プロ」として作家活動してゆく場合、
遊びではないので、あたりまえに厳しい数字の世界でもあります。

それと、よく「アート」は単なる商品でも売り物でもない、
芸術はもっと高尚な性質を持ったものだ、とかいう作家もおりますけれども、
音楽家でもなんでも「家」とつくものは、現実問題、それなりに自分の
作品によってお金を生み出せてゆく力がなくてはなりません。
前述のように活動費って、けっこうお金かかりますし。。
綺麗ごとや理想論だけでは、現実の競争の激しいこの世界で、
作家活動を維持してゆけません。。
(大事なことだと思うので、あえて文章量をつかってこまごまと
書かせてもらってます)。
また、絵を見てくれる側から、わぁ〜素敵ね、この絵!とか
口でいってもらえるのは、とても簡単なことです。
でも、身銭をつかって、数千円なり数万なり数十万なり、その作品の
ためにそれなりのお金を使ってまで、自分の部屋に飾って鑑賞していきたい
思ってもらえることこそ、本当の意味での最高の讃辞であり、
そして最大の評価といえます。。
たくさんの人に「素敵ね」といろいろ褒めてもらって、それで
ただ喜んでるだけでは作家として、そうそう成長していきません。
また、ほんとにいいと思っていなくても、励ましのためにそう言って
くれてる場合だってよくあるものです。作家はそのくらい
自分をある意味シビアにつきはなして客観的に見てゆけないといけないと・・
私はそんな風に思います。。

と、またもや長々と書いてきましたが、それなりに作家として結果を
出していくためには、こういう意識は大事なことと思うので、
今回はあまり具体的・直接的な話しができなかったけど、ご了承ください^^;
まぁ、めんどくさいこと、理屈っぽいことなどを書いて、下手に嫌われたり、
誤解されたくもないわけですけど(笑)、自分なりに、頑張ってる作家さん
のために真摯に書いてるつもりです。。(冗談を織り交ぜつつも。。笑)。
そこはわかってくださいね^^
自分だって、こんなこと書いてて、もし自分の個展でまったく売れなかったら
恥をかく訳で(笑)、そういうリスクしょって書いていますW

で、あれこれと作家活動をやってきて、なかなか結果がでないであるとか、
なんだか赤字ばっか、、、という場合、見直さなければいけない点がいろいろ
あるのでは・・と、文中にて触れましたが、
まず、直接的なことをいえば、なんと言っても「値段設定」の仕方が
大事になってくるでしょう。。
次の第3話では、「値段」のことにつくいてまず、いろんな角度から
論じでいきたいと思います。。

今日はちょっと精神論的なことも多かったけど、すみません(笑)。
ではまた〜^^

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個展の成功の仕方(2)」への1件のフィードバック

  1. 有難うございます、参考になりますね。私はデパートで美術に関わってるのでよく分かります、
    次回も楽しみに待ってます、いつかドラードでの作品展に出品してみたいと思っています。
    その時は宜しくお願いします。

    いいね

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